自宅は賃貸すべきか、購入か
自宅は賈うのがいいか、購入するのがいいか、すでに各所で議論しつくされていますが、自分の頭の整理のために、まとめます。
買えば、「自分のものになる」「月々の家賃を払うのと同じローン払いなら買ったほうが得」、それだけの理由で買ってもいいのか?
○結論
どちらもメリット、デメリットがたくさんあるので、よく考えて決めましょう。
私なりの結論を先に書くと、不動産収入を得ることには関心がありますが、自宅は賃貸がいいです。
(どっちでもないという中途半端)
さっそくそれぞれの良い点、問題点を挙げて見ます。
・自宅を購入する場合
・メリット
・ローンを払い終われば、自分のものになる。 →
・自分のものになるという安心感
・住宅ローンを使えるので、高価だがすぐに買える
→ いわゆるレバレッジです。他の投資方法で、金利1%未満なんていう利息で借りれる方法は聞いたことがありません。
・住宅ローン控除が使える(10年間)
→ 最大で10年間40万円ずつ(計400万円)にもなりますので、大きな金額です。
・デメリット
・引っ越しが難しい。
→ 以前までは、住宅ローンを続けている時は、引っ越しできないと思っていました。が、フラット35なら、転貸がOKです。
そのため、賃貸需要のある建物であれば、購入した家を貸し出すことも選択肢になります。
・自分のものは、自分で管理(マンションに住むなら管理組合)
→ マンションであれば、管理組合のレベルが、資産価値に影響がでてきます。
一戸建ても、自分で修繕計画を立てないと、壁のひび割れや、シロアリ、雨漏りなどの修繕に数十万から百万単位で費用がかかっちゃいます。
・大きな借金(ローン)を抱える。
→ 計算上は、賃貸より安い、あるいは、貸し出して収益をあげれる前提で投資するはずです。しかし、一旦なにかトラブルが起きると、金額が大きい分、影響は大きくなります。
・購入・売却の際に、大きな手数料。
上限物件価格の3%+6万円の仲介手数料や登記費用がかかります。
3000万円の物件でも3000x3%+6万円ですので、96万円です。
買った後に今の家を売ってやっぱり他のを買いたいと思ったら、約300万円!!
(引っ越し代とかじゃなく、ただの手数料です。業者の丸儲け!)
・1つの金融資産に年収の何倍も大きな投資をすることになる
→ 可能性は低いものの、地震などが来て倒壊したらというのは不安になってしまいます。
もちろん地震保険もありますが、ほんとうに首都圏に地震が来たときに、すべての損害を賄えるのでしょうか。
・時間が経てば古くなる
当然ですが、住んでいればだんだん古くなる。35年ローンが終わった後は、築35年の中古住宅しか残りません。
・その他の費用
購入したあとは、ローンの支払いだけではありません。
ローンの支払い額 + 管理費 + 修繕積立金 + 固定資産税 =実際の総支払額 です。
家賃とローン支払い金額が同じなら、買ったほうが得、というCMを見ますが、月々4-5万くらいは違ってきそうです。
・賃貸
次は賃貸の場合にいきます。
・管理は大家さん
→大家さんには、使用収益させる義務があります。要は、きちんと家として機能するものを貸し出す義務があります。
ついこないだ我が家の追い炊き機能に異常がありました。そこで、調べてもらったら、浴室の総とっかえが必要でした。家賃の何か月分もの家賃収入が無くなります。
・節税
賃貸でも節税できます。法人契約なら、給与天引きができれば、所得税の減税になる。(前回の記事)
・引っ越しは自由
保育園や小学校に通う小さいお子さんがいれば別ですが、基本自由に住みたいところに住めます。特にアーリーリタイアしたあとは、どこに住んでもいいですよね。
デメリット
・自分のものにならない
・住んでいる限り、ずっと家賃を払う。
→ どちらも当然といえば当然ですね。ただ、逆にこれ以外特にデメリットはあまりないです。
改めてまとめると、色々考える要素がありますね。よーく考えましょう。