パウエル議長のコメントについて
「パウエル議長はエコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークで講演し、一連の米利上げにより金利は米経済成長を加速も減速もしない中立の推計レンジを「わずかに下回る」水準になったと述べた」、つまり、利上げはもうおしまいということを示唆したという材料で、600ドルもあげました。
ただ誤解してはならないのは、パウエル議長は、何も下落だけを心配して、もう利上げをしないと発言したわけでもないようです。
quote: Following Powell’s comments, some economists argued that the market’s reaction to his speech somewhat misunderstood his point. “[Powell] was very careful to present both upside and downside risks [to the economy],” said Torsten Sløk, chief international economist at Deutsche Bank. “The market is putting too much weigh on the dovish arguments here; I don’t think that is what he intended to signal.”
今までは、米中貿易戦争や、利上げ、中国の景気後退など悪いニュースがたくさんあったので、この警戒感の中での暴落は、よほどの悪いニュースが無い限りあり得ないだろうと思っていました。
むしろ今回の発言を引き金に、トランプ大統領と、習近平の間で、貿易戦争に一定の解決策の目処がたつことで、市場が楽観に包まれ、その後の暴落に進んでいくのではと懸念しています。
「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく。」