リーマンショックの際の、S&P500の下落率(円建て)
今年が2008年のリーマンショックから10年ということで、色々なサイトで記事がUPされています。
少し乗り遅れましたが、私も1つだけ指摘しておきます。
私は今、日本で生活しているので、日本円で給料をもらい、日本円で買い物をしています。でも、米国株の将来性にかけて、米国株を中心に投資しています。
(ほんとは、完全には信じきれないので、VTなどで、全世界にも投資してます。。。)
すると、当然ですが、為替の影響を無視できません。
今年UPされたリーマンショックの記事をいくつか読みました。が、株価が下落した時の為替の問題について、あまり言及されていません。そこで、この記事を書こうと思いました。
S&P500の下落率
まず、ドル建てで、 S&P500がどれくらい下落したか復習します。
下の図は、S&P500に連動する米国上場ETFであるSPYの株価の変化(ドル建て)を示したものです。(2006年に、1万ドル投資した場合。)
値動きが分かりやすいよう、2006年から2011年までだけを示しています。
2007年半ば頃がピークで12000ドルを超え、
その後、2009年に大底の6000ドルほど、
2011年を過ぎても12000ドルちょうどあたりです。
5年経っても、2006年のピークを超えていません。
○ちなみに、過去の米国株の株価や、配当履歴を確認するときは、BACKTEST PORTFOLIOというサイトが便利です。今日のこの図もここから引っ張っています。
2、為替
次が為替の変動です。
こちらは前回の図ですが、
2007年のリーマンショック前は、115円前後だったのが、
2009年の大底では、1ドル95円ほど、
2011年には、1ドル80円まで強烈な円高になっています。
これは、不況時には、米国へ投資していた資金を、日本円に戻そうという動きが出るからです。つまり、今後も不況時には、続く可能性が高い。
3、日本から見たS&P500(SPY)の推移
では、日本から見たS%P500指数の水位はどうなったかは、下記の通り。
(2006年に1万ドルをS&P500に投資した場合いくらになったか、ドル建ての12000ドルを円建てに換算するには、115円をかければ、計算できます。)
S&P500 為替レート 円換算
2007年 12000ドル 115円 約138万円
2009年 6000ドル 95円 約57万円
2011年 12000ドル 80円 約96万円
2009年には、57万円と、ピークじの138万円から、41%に下落。
円高になっているので、当然ですが、ドル建てよりも下落率が大きくなっています。
対策
これを踏まえて、今112−113円ほどで為替が推移していますが、不況(米国株価指数の下落時)の際には、ドル建資産を日本円に戻そうという動きが出ることから、今後円高になることが予想されます。
そのため、事前に、ドル売りをしてヘッジしています。